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3年半の月日を経てようやくウッドブラインドが取りつけられた2階寝室の窓。迷ったかいあって、まるで最初からそこにあったかのようにぴったり。窓の外の緑も映えています。
引っ越し好きの私は、梱包作業から環境の変化によるストレスまで引っ越し慣れしており、移動に関してはスムーズだと自負しているが、毎度一点、優柔不断極まりないのがカーテン選びだ。窓をじーっと見つめ、んーと唸ることを繰り返す。窓まわりが好きすぎて、どうにも決められない。光を遮る、隣近所とのプライベートを保つなどの機能も大事なのに、とりあえず凌げるようなら、思うものに出会うまではつけたくないのである。
今の家も引っ越して1 カ月後に要の窓のカーテンはなんとか決まったが、2 階の寝室は特に難航し、様子をみよう、季節をみようと言っているうちに、とうとう3年半もの月日が流れてしまった。いっそ何もいらないのでは? とまで思い始めた矢先、昨今のステイホーム中に窓と向き合っていたら、ウッドブラインド案に軍配が上がる瞬間があり、自分の気が変わらないうちに発注することにした。さすがに今年の夏には、太陽の熱を遮るものが欲しい。
これまで寝室の窓はカーテンやローマンシェードなどの布ものが多かったが、今回の部屋は壁も天井もウッド、窓枠はイレギュラーな形、窓景は竹や木々など緑の印象が強く、いろんな要素がありすぎて、迷宮入りも甚だしかった。
さて、オーダー品が届き、設置後の第一声は、まさかの「なんで、もっと早くつけなかったんだ!」である。これまで唸ってきた時間が無駄ではないと信じたいが、窓の印象が激変! 新しい窓、新しい部屋になった。きっと時折、見直して変化させると、窓はもっと面白くなるのだろう。そう思いながらも、次の窓で迷わない自信はまったくもってないのである。
写真・文:クリス智子
ラジオパーソナリティ。現在、東京のFM局J-WAVEにて『GOOD NEIGHBORS』(月~木曜13:00~16:30)、『CREADIO』(金曜26:30~27:00)のナビゲーターを務めるほか、TVナレーション、執筆などで活躍中。
La Finestra Vol.22より転載